とうとう雨期に入ったようです。

   
先月末頃から猛暑の日々が続いていましたが、
昨日、一昨日の晩は土砂降りの雨が降りました。
かなり乾燥していたのでこの雨はとてもありがたく、
植物の緑が生き生きしてきたように見えます。
ここの雨期は大体、夜に降って朝から夕方までは良い天気というパターンが多いので、さわやかな朝を迎えられ気持ちが良いです。
雨が降った後は空気も涼しくなり、とても過ごし易くなります、
、、が、、、
私のベッドの上まで降らなくても良いのにぃ、、、、
念のために、吊ってある蚊帳の上にビニールを被せてあったので、雨漏りの被害で寝不足になることはなかったのですが、何とも悲しい光景。
ポタッ、ポタッと大量ではないものの、滴が落ちる音。。。
早く直さねば、、、
その上、、、、
検品やパッキングをしている倉庫に行ったら、水浸し!!
屋根続きの隣の建物が増築作業中で、
“雨は降らないと思ったから、週末は瓦を外したままにしてしまった”
“ごめん、ごめん”
、、、、、、
、、、、、
、、、ありえない、、、、、!
ほんの少しの部分、瓦が外してあっただけなのにすごい被害です。
でもここでは“怒った方が負け“
幸いにも、本日一日良い天気だったので、外に濡れたた布などを洗濯屋かと思う程広げ、中は大掃除。
隅々まで掃除する良い機会だったということにして、これからはこのような被害に遭わないように、対策を立てないと。。。
やっぱり今年も雨漏りから雨期を実感している、週明けの月曜日です。

ジャワ島紀行  〜前編〜 (ジャカルタ)

ジャワ島に行ってきました。
バリから飛行機で約1時間半
ジャワ西部のインドネシア首都ジャカルタへ、
そこから船でジェパラと言うジャワ中北部の小さな街に向かいました。
普通はジョグジャと言う中南部の街から陸路を使うのですが、
今回は船の旅です。
前に数回、1泊のジャカルタ滞在をしただけで
主に中心部の雑踏しか見ていなかったのですが、
今回の船の出発地は、
想像もしなかったような超高級住宅街の一角にある桟橋。
その住宅街には
裏庭に自分の桟橋が付いている家が並んでいて、
桟橋には船も停泊していました。

通りから見たら、
写真の家の3倍くらいはある
まさしくホワイトハウスのような、
思わずのけぞってしまうほどのお屋敷が
あったりします。
しかし、
埋め立て地で
地盤沈下が激しいのか、
温暖化による水位上昇なのか、
道が海水であふれている所があったり、
“売り地“も既に、
海水でいっぱい、というところもありました。
こんなに立派な建物をこんなところに建てて大丈夫なのかと人ごとながら、心配になってしまいましたが、
余計なお世話ですよね。。。
このインドネシアという国が、どれだけ豊かなのかを
思い出させてくれる光景でしたが、
ここから1kmも行くと、
今度はスラムのような長屋の集落があります。
悲しいことに、
この国の豊かな資源や富の分配は
偏り過ぎているようです。
本来、もう少し平等に富が分配されていれば、
この国に貧困と言うものはなくなるはずですが、
これはどこの発展途上国にも共通する課題のようですね。
そんな思いを馳せながら、ジャカルタの豪邸街を後にしました。
しばらくすると大小の海底油田が!

産油国であるインドネシアの油田の多さにビックリ!
スマトラ島からずっと旅してきた友だちは、
何十ではなく何百という油田を見たと言っていました。

ウォーター・ワールドという映画に出てきそうな、
この金属の城を自分の目で間近で見て、
なぜか感動してしまいました。
そして、
これらに頼って私たちの生活が成り立っている
と言うことに、複雑な思いです。
インドネシアは産油国なので、
ガソリン代がとても安く、
日本円でリッター約45円。
でも、産油国であるこの国も石油を輸入している
という現実があります、
そこにはきっと、政治的で商業的な理由があるのでしょう。。。
   
       −・−・−・−・−・−・−・−・

   
ニュースで海底油田を見るたびに、
“どうやってこんな深海にこんな建物を造れるのか?”
と疑問に思っていたのですが、
船の水深計は35〜43mの間で
行ったり来たりしているまま、あまり動きがない。
もう陸から40kmも離れていて、
見えるのは365度地平線だと言うのに、水深38m!
38mはとても深いけど、
陸からそれだけ離れていてこの深さは予想外。
更なる驚きは、
この水深がこのあと真東に進んで行った約24時間、
変わらなかったということ。。。。
その為か、天気の良さも手伝って
真っ暗な”ぬめー”っとした海の上を穏やかな
航海が続きました。
     つづく、、、

ドリアンの季節がやってきた!

そろそろ雨期に入ろうとしている今日この頃、
毎日うだるような暑さが続いています。
そんな暑さとともにみんなのお待ちかね、
ドリアン売りが毎年お馴染みの場所に出現しました。
(私もある時から大好きになりました)

近づくとあの何とも濃厚な甘い香りがしてきます。
(嫌いな人にはたまらなく不快な匂いだそうですが、、、)
バイクを止めようかそのまま通り過ぎるか、、?、
究極の選択。
毎回通るたびに迷ってしまう、、
やっぱりこの暑さにはビールの誘惑が勝ち、
そのまま通り過ぎてしまうことが多々。。。
何が究極の選択なのかと言うと、
ドリアンかビールかの選択。
ドリアンを食べてアルコールを飲むと死んでしまうという説があるのです。
これが根拠のある話なのかは別として、
ずいぶん前にちょっとくらいなら大丈夫かな、とドリアンを夕方食べて、その後夕食の時にビールを一杯(いっぱいではなく一杯です)飲んだらお腹が大変なことになってしまいました。
下痢をするとかではなく、
お腹がガスでどんどん膨れてくるのです!
たぶんお腹のかなで異常発酵したのでしょう、
そのガスが上からも下からも抜けていかないのです。
2〜3時間はどうしょうもない苦しさでした。
このまま膨れ続けたらどうしよう、と心配になった程です。
これがもっとビールを飲んでいたらと思うとゾッとします。
たぶん他のお酒でも同じようなことが起こるのではないかと思いますが、さすがに試す気にはなりません。
もしかすると昔誰かが両方を大量に飲食して本当にお腹が破裂してしまった、というのも大いに考えられる話だと思います。
ここの人はみんなものすごいドリアン好きで、普段遠慮がちなバリの人も、ドリアンだけは“食べる?”と聞くと“いるいる!”と二つ返事です。
あの濃厚でクリーミーな食べ物は好きな人には本当に
“天国の味“です、
が、嫌いな人には“地獄の匂い”のようですね。
ちなみに
“ドリアン”の意味ですが
“ドゥリ”がインドネシア語やマレーシア語で“トゲ“
“アン(ヤン)”は“もの”
正しくは“ドゥリア(又はヤ)ン”で、まさしく!
トゲのある奴!
くれぐれも食べ合わせには気を付けましょう!

自然ってすごいっ!

4年くらい前、アメッドと言う北東の村へ行った時に、採れたてのカシューナッツを殻付きのまま数キロ買って来ました。
そのまま生で殻を割って食べたらとても美味しかったのですが、殻から外すのが意外に大変だったので、そのまましばらく放っておくと、もう食べれない程渋くなってしまいました。
自然の物だし、と家の隣にある空き地に殻付きナッツを捨てたのです。
それが、芽を出し、葉を出し、
今ではこーんなカシューナッツの木に成長しました。
(じゃーん!)

高さ約3mちょっとはあります。
去年から実を付け出したのですが、それにしても早い!
水まきも何もしていないのに
(育てる意識なんてまったく無かったのだから)
すごい!
自然の生きる力って本当にすごすぎる!
と、一人で感激中ですが、
その、気になる実とは、

赤く、甘〜い独特な香りがします。
(何故か、”ドクター・ペッパー”を思い出しました)
熟したネクタリンのように柔らかい。
その実の下に勾玉のようなあのカシューナッツの形をした種がぶら下がるようにくっついているのです。
この殻の中にカシューナッツが入っているわけです。
種が外についているなんて面白いですね。
ということは、、、、と、実の部分を切ってみると

全部実!
(こんな形にはきっと、カシューナッツなりの思惑があるのでしょうね、
いつか聞いてみたいと思います)
一口食べてみたら、一瞬甘く、
ネクタリンとリンゴのミックスから酸味をとって甘さを足したような味。
表現するのがむずかしい、、、
その後すぐに口の中が全面しぶみでモワモワしてきました。
う〜ん、食べても良い物だったのか??
ちょっと心配になるくらい変な渋みです。
カシューナッツの方がやっぱり美味しいです。
アメッド、で思い出したことがあるのでついでに、、、
泊まっていたバンガローで、マッサージをしてくれたおばちゃんに
“もしお金がまとまって入ったら何を買う?”
と不躾な質問をしたとことがあります、
私はテレビかな?
携帯電話かな〜?
なんて何気なく思っていましたが、
彼女は迷うことなく“お米”と答えました。

アメッドは岩山からすぐに海という地形で、
バリの他の地域が雨期で大雨でも、ほとんどかんかん照りのことが多い上、大雨が降っても、そのまま海に流されてしまうような丘陵です。
なので田んぼはありません。
ひからびた土地にトウモロコシが植えてあります。
カシューナッツも育ちます。
ほとんどの男性は、ジュクンと言うアウトリガーと帆の付いたボートで漁をして一家の家計を支えています。
素晴らしい塩田があり、
とても美味しい深層海流の塩が昔ながらの製法で作られています。
彼女曰く、
毎日の主食は米とトウモロコシの粉を混ぜたもの、
お金がなくなると、トウモロコシだけ、
お金があればたまーに白米だけが食べられるそうです。
毎日白米を食べられることが夢ということです。
こんなに身近で主食に対する危惧の言葉を聞いたのは、
ショックでした。
これは、こんなに豊かであるような南の島の一部で今現在ある事実です。
ちなみにカシューナッツを買ったのは丘陵の上の方なんですが、そこにも人が住んでいて、毎日、飲料水を麓の井戸まで汲みに行くそうです。

蛇口をひねれば水が豊富に出て来て、毎日のご飯の心配もしないで生活出来ることが、当たり前ではないのだと考えさせられたことを、カシューナッツの木を見るたびに思い出します。

優しいアート

ここの島の人たちはとても手が器用で何でもアートにしてしまいます。
その中でも私が感心するのは
端から端まで無駄にすることなく
しっかり有効活用する、この“もったいない精神“
から産まれるユニークアート。
家具屋さんの前の道端に無造作に置いてあるこんなもの

これはヤシの木の根元の部分をひっくり返して
根っこを髪の毛に見立てたアフロ像。
何をイメージして顔を彫ったのか分かりませんが、
この表情がなんだかとてもキュート!
ものを大事にする優しさから産まれる表情なのでしょうか。

ワルンでお昼ご飯

ここインドネシアで一番ポピュラーなお昼ご飯はなんと言っても“ナシ・チャンプール”(ご飯とお惣菜の盛り合わせ)。ナシ・ゴレン(焼き飯)などの味付きご飯よりも、みんな白いご飯が大好き。
ワルン(お惣菜食堂)で野菜料理、肉料理、シーフードやお豆腐料理とかなり充実しているお店の昼時は、ローカルの人たちだけでなく多くのバリ在住外人で大賑わい。
不足気味の野菜を中心に好きなおかずを選んで、ご飯が盛られたお皿にのせてもらい、
ランチ完成。

何を選んだかで店員さんが値段の入ったカードをお皿と一緒に渡してくれます。
飲み物を頼んだらまたカードをもらい、それを帰る時に会計のところへ持っていって支払うと言う、至ってシンプルなセルフサービス後払いシステムです。
この簡単・手軽さ・早さ・安さはまさにインドネシアのファーストフード。
そしてもちろんテイクアウトもOK!
薄くビニールのコーティングがしてあるA3くらいの茶色い紙を真ん中でくるりと折って円すいの簡易容器にし、その中にご飯を詰めて、ご飯の上に選んだおかずをのせ、紙を折って蓋をし、輪ゴムで閉じれば出来上がり。

このシンプルさがいいですよね.
お味はもちろん、
、3つ!

子供楽団

先日観光客で賑わうレギャン通りを歩いていた時、ガムランの音が聞こえて来たので音の出どころを求めてバイクがやっと通れるような路地に入って行くと、民家の門のところで子供たちが遊んでいるのか練習しているのか、とても楽しそうにガムランを演奏していました。
もちろん成人の男の人たちが奏でるような本格的なものではなかったのですが,それなりにちゃんと演奏していて、太鼓の子は良くしなる指でバチをクルクルとバトンのように回しながら間を取ったり,他の子も演奏の間にそれぞれ踊りを入れたりして、すごく様になっていました。

なんだかとても嬉しくなってしまい,写真を撮らせてもらうと、演奏をしながらもちゃんと決めポーズを入れてくれ、さすが自分たちの文化に誇りを持ったバリっ子だな〜、と感心するばかりでした。
この辺りの大通りは高級ブティックやお土産屋さん、レストランでびっしり埋め尽くされていてまさに観光地のど真ん中、なのにちょっと路地に入ると昔から続くバリの人の日常がそのまま残っているのです。
西洋の文化を受け入れ、隣りどうしで生活しながらも、自分たちの文化を守り続けている人々には、どこか芯の力強さがあるように感じます。西洋の風に振り回されてきた私たち日本人は何処かにルーツを置いて来てしまい、根無し草になってしまったように感じるのは私だけでしょうか???

バリ de お盆(ガルンガン)

今日はガルンガン、まるで七夕のような竹飾り(ペンジョール)を家の前に立て、たくさんのお供え物を用意し神様と先祖の霊をお迎えします。

仕入れのお手伝いをしてくれているマデ氏とその奥さんが、朝からお供え物やお飾りを持って来てくれました。

各所にお供え物などの準備が出来たらみんなで感謝のお祈りをします。
このガルンガンにはとても深い意味合いがあるそうですが、七夕飾りのようなものがあったり、仕事の為に実家を離れている人たちが里帰りしたり、10日後にはクニンガンと言う送り盆のような日がセットになっていたりとまるで日本のお盆にそっくりです。
日本の風習に良く似たものがあるバリは、異国の地に居るというよりも、懐かしい心の安らぎを感じるところです。その昔、前世でバリに居たことがあるような、そんな感じさえします。(これはバリにハマる多くの人が感じることらしいですが・・・笑)

パレオ通り

何か新しい物がないかチェックしにパレオ問屋の並ぶ
ダブルシックス通りに行ってきました。

この通りはパレオが山積みになっているお店が沢山あり
その店ごとに得意な物がドーン
積んであります。
私は勝手にこの通りを”パレオ通り”と呼んでいます。

チャップと呼ばれる銅版型で連続模様をつけたバティック
この通りの先は長期休暇で来ている白人が多く行くビーチがあるので、彼らに必需品のパレオを売っているうちにどんどん商売が大きくなってきたのではないでしょうか。
彼らはパレオをドレスや腰巻きだけではなく
ビーチタオルの替わりに敷いたり
海から上がって身体を拭いたり(よく水を吸う!)
首に巻いてスカーフ
ターバンのように巻いて日よけ などなど・・・
だからあまり大きな荷物を持ち歩いていません。

大柄の手書きバティック カットワークがされているものも、、

タイダイやプリントなんかもあります

オーダーの検品中・・・
様々なご要望にお応えして、ここまできました!
という感じですね〜

フルムーン(プルナマ)


今月3日は特別な満月だったようで、大きな寺院の前のビーチではバリヒンドゥーのお坊さんたちがたくさん集まり、お祈りをしていました。
白と黒のチェックの衣装を着ている人たちが長い槍のような棒を持って踊り、後ろではガムランの生演奏。。。


その前で、家族連れが海に向かってお祈りをしていました。
とても神聖な気持ちになります。

彼らはお祈りが終わると、
山ほど持ってきたお供え物をそのままビーチに置いたまま帰ってしまい
犬がせっせとお供えのお菓子を食べていました。
このお供え物の残りはどうなるのでしょうか???
波にもまれて自然に戻るんでしょうね、、、、
犬にも優しいバリのフルムーンのセレモニーでした。