子供楽団

先日観光客で賑わうレギャン通りを歩いていた時、ガムランの音が聞こえて来たので音の出どころを求めてバイクがやっと通れるような路地に入って行くと、民家の門のところで子供たちが遊んでいるのか練習しているのか、とても楽しそうにガムランを演奏していました。
もちろん成人の男の人たちが奏でるような本格的なものではなかったのですが,それなりにちゃんと演奏していて、太鼓の子は良くしなる指でバチをクルクルとバトンのように回しながら間を取ったり,他の子も演奏の間にそれぞれ踊りを入れたりして、すごく様になっていました。

なんだかとても嬉しくなってしまい,写真を撮らせてもらうと、演奏をしながらもちゃんと決めポーズを入れてくれ、さすが自分たちの文化に誇りを持ったバリっ子だな〜、と感心するばかりでした。
この辺りの大通りは高級ブティックやお土産屋さん、レストランでびっしり埋め尽くされていてまさに観光地のど真ん中、なのにちょっと路地に入ると昔から続くバリの人の日常がそのまま残っているのです。
西洋の文化を受け入れ、隣りどうしで生活しながらも、自分たちの文化を守り続けている人々には、どこか芯の力強さがあるように感じます。西洋の風に振り回されてきた私たち日本人は何処かにルーツを置いて来てしまい、根無し草になってしまったように感じるのは私だけでしょうか???