森の神に会いに行く・・・

   
   
キオラ!
(マオリ語でこんにちは)
突然ですが、
今、ニュージーランドに来ています。
ニュージーランド北島の北部にある“ワイパウアの森”へ最古の“カウリの巨木”に会いに行ってきました。
前から屋久島へ屋久杉に会いに行きたいと思っているのですが、なかなかチャンスがなく、オーストラリアへ行く用事があったので、そのついでにニュージーランドへ・・・と思って来たのですが、“ついで“で行けるような所ではなかったです・・・
今回、国際免許を持っていなかったので、バスでの移動になり、かなり行動が制限されてしまいました。
レンタカーだったら、とても簡単に回れたと思いますが・・・
オークランドから車で約3時間半の目的地ホキアンガまではバス乗り継ぎの為、途中で1泊しなくてはならず、距離的にはそれほど遠くないものの、需要が少ないため運行も少なく、不便。
とにかく毎日が移動の為の予約や時間調整に追われてしまい、ふと旅行会社がツアーを作るのにどれほどの情報収集や予約などに時間を費やしているのかを思い知り、秘境ツアーなどの値段が高いのもうなずけるなぁ〜、と思ったところです。
さて、その“ワイパウアの森“

軽い爽やかな森で、とても気持ちが良く
きみどりのサワサワしたイメージ。
ちなみに私の大好きなタイプの森です。
ドーンとまっすぐに伸びている木がカウリの木、
まっすぐで強い木なのでとても需要が多かったのでしょう、、、
元の森の96%は、樹齢数百から数千年のカウリの木が木材としてどんどん伐採され、今では牧草地になってしまっています。
この森は、最後の4%。
なんだかとても切ないです・・・
そして、“森の神”マオリ語で“タネ・マフタ”

“神々しい・・・”
感激で皆しばらく立ち尽くしてしまいます。
写真では大きさが分りにくいですが、
直径4.4m
木の根を踏まないように、木から10mくらいの所にデッキが作られているので、残念ながらそれ以上は近づけません。デッキに立っているのは、マオリのガイドさん。
こちらは“森の父”マオリ語で“テ・マツア・ンガヘレ”

“タネ・マフタ”より古く、
樹齢3千〜4千年と言われているそうです。
ものすごい巨木です。
感激です。
そしてこの森がとてもとても気持ちがよく、
いつまでもいたかった・・・
(出来れば昼寝したかったな〜)
森の妖精がたくさんいました。

たくさんの素晴らしい気を貰い、
遠い道のりでしたが来て本当に良かったです。
詳しい情報はこちらから

アタバック

   
   
シダ科の植物の茎を編み込んでいくアタバック。

市場に出回るようになってから、、、特に日本人がこの工芸品に目をつけ輸出しだしてからは、毎年バックの形がどんどん進化し続けています。
アタは、他にコースター、ランチョッッマット、ティッシュBOXなどの雑貨でもお馴染みですね。
本来、テンガナン村の人たちが作っていたアタ工芸品ですが、製作に膨大な時間がかかる製品を、人口数百人の村で輸出の対応が出来るわけもなく、今ではテンガナン村から1時間くらい離れた断崖絶壁の村やロンボク島などで編まれています。
周りに何もない断崖絶壁の村では至る所でアタバックを編んでいる光景を見かけました。特に若い女の子が多かったです。       

乾燥させた茎を1本1本、均一の細さに整える為に使われるコーラなどのキャップ

堅い素材がしっかり編み込まれた所に、一目一目編み込んでいくのにはとにかく時間がかかります。

編み上がった物はテンガナン村に運ばれ、天日干しの後、
防虫・防カビ、そして綺麗なあめ色になるように、ココナッツチップで薫製されます。
これらのこの工程にはいっさい化学薬品などは使われていません。
ちょっと見にくいかもしれませんが、
燻し中のバックやBOXたち・・・

ちょっと燻しの匂いがキツ感じもしますが、
これもバックが長持ちする為です。
なが〜〜く、ご愛用ください。

超アートなテーブル

   
 

一目見たら釘付け! になってしまった・・・
凄すぎるアートなテーブルはご披露しなくっちゃ!
と思い、シャッターを・・・
このかなり、
“どーでも良い“
という感じのお店に置いてあるのが、
何とも言えないですね〜

果物のご紹介〜

  
  
最後の果物の写真・・・
「これ果物なの??」
という声が聞こえてきそうなので、
ついでにご紹介します。
ちょうど家にあった〜!
“マンゴスチン”

ドリアンは“果物の王様”
マンゴスチンは“果物の女王様”
と呼ばれているようです。
ドリアンとは違い、
マンゴスチンはほぼ万人のお口にあうようです。
マンゴスチンの、お・し・り

おしり、のこの花模様とても可愛いですよね!
(たしかバティックの柄にもあったような・・・)
そして、
このおしりの花びらの数だけ中に粒が入っているんです。
ほら〜

大体、6個か7個のようです。
マンゴスチンは美味しいんだけど、
けっこうお値段が高い上に、1Kg買っても食べれるところは
この白い部分だけ。
日本のファーストフードのように、
ゴミ箱行きの方が多いです。
それに中には大きな種が入っていて
実が種からスッキリと取れないのでこれまたロスが多し・・・
さすが“果物の女王様”
正味ではドリアンに負けない程、高くつきます。
そして、もう一つ奇妙な果物
(先日ちょうど写真を撮ったところでしたー)
“サラッ“

英語では見たまま・・
“スネークフルーツ”
と呼ばれています。
このスネークスキンを剥がすようにむくと、
こんな感じです。

皮は、剥くとすぐに、クルクル丸まってしまいます。
本当に不思議な果物
でも、この食感はシャキシャキしていて美味しいです、
(たまにえぐいのもありますが・・・)
これにも大きめの種が入っていますが、
スッキリ取れます!
インドネシアへお越しの際は、是非お試しください。

布屋街

  
デンパサールにある布屋さんが両面にびっしり並んだスラウェシ通り。

正装のクバヤという女性が着るブラウスの生地、
その付属品やサロンやなどを売っている店が多く、
その他、服地やベットカバーなどの布も売っています。
この細い通りはいつも駐車されたバイクや車が道の半分を占領し、あとの半分は通行車の流れが止まることがありません。

常に人が行き交い、特にローカルの女性がクバヤの新調のために、最新流行の生地を探しに来ます。

クバヤの生地は襟、袖、裾に使う部分にレースやカットワークがされていて、クバヤ専門のテイラーで自分の身体にフィットするように採寸してもらって作ります。
バティックサロン専門店もありますが、お店のほとんどはバティック模様をプリントしたサロンで、本物のバティックは高価なので少量がおいてある程度。

この通りの主(?)的な荷物運びのおばちゃん
(お風呂上がりではないです)

生地を沢山買ったら、
このおばちゃんが荷物を頭の上でくるっと巻いたタオルに載せて車まで運んでくれます。
すごく小柄で、か細いおばちゃんは、
タフで力持ち!
運ぶ物がない時は、
お金をくれとずーっと言っています。
ちょっとあげると、
「こんだけ〜?」と文句を良い
もっとくれとまたずーっと言い続けるおばちゃん
なにげに憎めないです・・・
歩道には果物売りも

とにかく賑やかな通りです。

木彫りカエル

   
沢山の種類がある木彫りのカエルやネコたち。
この可愛い彼らは、ただ彫った木に仕上げのペイントをするだけではなく、沢山の工程と人の手の温もりがこもっています。
まず彫り上がった物を天日干しの後、
オーブン小屋で乾燥させます。
そうすると木が縮み、ひび割れが出来たり、
二つに割れたりしてしまいます。
これは木を完全に乾かしカビが生えないようにするのと、ペイントした後にひび割れなどが出来ないようにするとても大事な工程です。
オーブン小屋から出したらバーナーで焼き、彫り後の木のささくれを焼き、表面を滑らかにします。
それがこちら・・・

出来上がりからは想像出来ない無惨な姿・・・
 
このひび割れているところに
柔らかい木を少しずつ埋め込んでいき

埋め込んだ木が飛び出さないようボンドを塗り


まだある小さい隙間を木工用のパテで埋め、
表面が均一になるようにします。

パテが乾いたら、
更に表面を滑らかにするように紙ヤスリをかけ

ここで初めてペイントの下塗りをします。

そして、カエルの色を塗り

目や模様を付け、
仕上げのアンティークコーティングをして
やっと完成!  カエルの貯金箱!

本当に一つ一つ大事に作ってくれています。

彼らの気持ちの温かさが伝わると嬉しいです。

トラフィック・ジャム イン パラダイス

   
トラフィック(交通)
ジャム(パンに付けるジャム=びっしり詰まっている)
訳して
“渋滞”

南国の楽園が近年増え続けている車やバイクで埋め尽くされてきています。
“都市計画“などとは無縁だった自転車やバイク又は歩きの時代のまま急激な観光化の大津波にのまれ、行き当たりばったりで新しい道をつくりつなげていった結果、やっぱり何処かでスムーズに行かないところが出てきてすぐに”渋滞“

オンボロの中古ジムニーが100万円くらいした頃、誰もこんなに車が普及するとは思っていなかったでしょう。数年前から日本車メーカーらのインドネシア生産が急激に増え値段もグッと安くなったとういのがまず第一、空前の観光ビジネスの繁栄や土地の値段が倍々ゲームのようにハネ上がり、ちょっとの土地を売ったり貸したりするだけで車が何台も買えるようなお金が動くようになったことなど、とにかく今までバイク社会仕様だった道が車社会への急変換をしているところです。
だから走っている車の半分は新車で、運転手も新米ドライバーが多く、それも日本のような厳しい教習所もない、言っちゃえば免許は1日で“買える”ようなところだから、マナーはまったく無しの、ルールもなし状態。そんな車の間をこれもまた増え続けているバイクが隙間を埋めるように入り込んで来るので道は究極のカオスと化している状況です。
よくあるビックリは、渋滞の信号で2車線の所が3車線になりその一番左のズルして前に出てきた車がなんと大胆行動の右折をしちゃうんです。(バリは日本と同じ左側通行)バイクもしかり。だから信号が替わって急発進するのは危険なので様子を見ながら進まないといけないし、若葉マークなんてないけど明らかに新米ドライバーの発進の遅さも加わり、1回の青信号で数台しか行けないことも多々。Uターンも出来ず横道もなく、延々と続く渋滞の列の後ろで30〜40分悶々というパターン。
そこでバイクが活躍するのですが、さすがにこの年末年始は観光のピークシーズン、海外からだけではなく他の島からマイカーで来る家族が多いので、渋滞のカオスもピークに!バイクでも進まなくなることも・・・
もう一つかなり滑稽な、にっちもさっちもいかない渋滞。
これはスムーズに流れていた交差点内が、一瞬でカオスに・・・
信号の無い又は停電中の交差点内に、同時に入ってきた譲り合いの精神とは無縁の4方向からの車がお互いに進路を塞ぐようにカッキリハマってしまい、後続車が続き、その隙間がバイクで埋め尽くされるため、少しもバック出来る状態でなくなって、その渋滞は延々と長くなっていくのであります。
痺れを切らした数人の運転手が車から降りて交通整理を始め、なかなか言うことを聞かないチョロチョロバイクを制止し、パズル状態になった車やバイクに10cm単位の移動を繰り返させ、どうにか1車線を通れるようにするのですが、もはや遅し。その車が進むべき進行方向は全面対向車で埋め尽くされてしまっているという光景。
こんな渋滞のバリを誰が想像していたでしょう?
日本のドライバーたちのマナーの良さに改めて感心します。
そして日本人のモラルの高さは世界一ではないかと思います。

家寺のセレモニー

   
 
明けましておめでとうございます。
2010年が始まりました、
みんなで素晴らしい年にしましょう!
昨日は家の“サンガ”という家寺の建立式でした。


この日取りは、“マンクー”と呼ばれるバリヒンドゥーのお坊さんが決めてくれるのですが、昨日はとても特別な日だったようです。
1、大晦日、年の最後の日
2、月食の満月(バリカレンダーでは昨日が満月)
3、とても稀な“ブルームーン”と言われる、
  ひと月に2回ある満月の2回目の満月
  
もちろん大晦日は知っていましたが、
あとの二つは今朝気付き、なんだかものすごくパワーあがるような気がして感激しているところです。
サンガは前から家にあったのですが、上の写真右の塀に立てかけられている木で出来たゲゲゲの鬼太郎のポストのようなサンガがシロアリに食われ、ある日バタンと倒れてしまったのです!
その”ある日”とは、ずいぶん前になるのですが、
よりによって前回日本へ帰国の4日前。
それもこちらで仕入れのお手伝いをしてくれている
バリニーズの男性2人も同行の準備が整っていたところ。
もちろん彼らは日本どころかバリから出るのは初めて、
飛行機も初めて。
みんなでワクワクしていた、
そんな“ある日”だったんです。
倒れているサンガを見て
私はドッキリ、
彼らの一人を家に呼び、倒れたサンガを見せると、
彼も背筋が“ゾクッ”
「これってどういう意味なんだろう?」
と私、
「とにかくマンクーに聞いた方が良い」
と彼。
「もしマンクーが今回の日本行きをやめた方が良いと言ったら、やめようね」
と言うことで、彼はその夜マンクーを訪れ、
どうしたら良いか聞いた結果
「日本行きは大丈夫、心配せずにいってらっしゃい」
「新しいサンガは帰ってきてから、
良い日を探して立てれば大丈夫」
と言うことだったので、
みんなで訪日が果たせたわけです。
それから数ヶ月・・・
やっと新しいサンガが出来ました!
やっと気持ちが落ち着いた感じです。
気持ちスッキリ、サンガも一新!
素晴らしい年のスタートです!