ウェディング週間

   
この1週間くらい通り沿いでよく見かける結婚式のお飾り、
どうやら日本で言う“大安”が続いているようです。
縫製工場に電話をかけても
「今日は家のセレモニー、明日は身内の結婚式」
友人も
「結婚式のお手伝いから帰ってきたところ・・・」
いつも行く食堂も、結婚式があるのでお休み
まるでウェディング週間です。
この年末の忙しい時に・・・
と言うことはありません。
ここバリの新年はまだ数ヶ月先で、
西暦の新年はあまり関係ないようです。
(でも一応、1日は祭日になっていますが・・・)
そんな中、私も先週末は銀細工で有名な“チュルック”という村へ
結婚式のレセプションに招待され、行ってきました。
いつもオーダーしているシルバー屋さんの御次男の結婚式です。
大きな敷地の入り口に結婚式のお飾り、
とても分り易い!

儀式は既に終わっていたので
新郎新婦が出迎えてくれました。

キラキラした衣装でとても華やかです。
でも気温33℃の蒸し暑さなので新郎は顔から汗が噴き出し、
新婦は頭の飾りが重く、疲れたようで、
私たちが着いてしばらくしたらTシャツに着替えていました。
(ラッキーなワンショットでした!)
こちらで儀式が行われたそうです、

招待客は昼過ぎから個々、来れる時間に来て挨拶をしビュッフェ式の食事をいただいたのち、ちょっと一服して帰ると言うスタイルのレセプションは1日中続く模様。
日本のように一同集まってというのではないんですね。

それも、地元の人や親戚を招待の日、
友人を招待の日と分かれているのだそうです。
(皆さんけっこうお疲れのようでした・・・)
このセレモニー週間まだ続いています。

バナナの木

   
  

バナナってこういう風になっているんです。
(ズームアップ)

バナナの房の先端にある赤い花みたいなものは苞葉、その葉っぱがめくれた下にある幾つもある黄色いのが花。
1枚めくれて花が咲き、
その花がバナナの房に成長していき、
またその次がめくれ・・・
と、どんどん房が出来ていきます。
それにしてもすごい量のバナナがなっていますね〜。
これってかなりの重さ、
バナナの茎はほとんど水分で、
鎌で切るのもとても簡単な程柔らかいのに、
この強さ、すごい!
そして次から次へと筍のようにどんどん新しい芽が出てきます。
ところで、
マライカにある“木彫りのバナナの木”
あれもよく出来ていて、特徴を上手に出しています。
でも、よくお店でこのように房が付いているのを見かけますが


本当は、こう↓

気付いたら直しておいてあげて下さい。

必殺!蚊取りラケット

   
   
このラケット、ちょうどバトミントンのラケットの面の大きさくらい。

蚊がブンブン飛んでいる時に振り回すと
“バチバチバチッ”と小さな火花をあげ
蚊をやっつけてくれる優れもの。
ベッドの横に置いておいて、夜寝ている時に
“ブ〜〜〜ン”ときたら
手探りでラケットを探し、
音を探って振り回して、蚊をゲット!
仕組みは、グリップの部分にあるボタンを押して、ラケットの面に張ってある金属のワイヤーに電流を流し、感電させるもの。

毎年進化し続けている、
常夏のバリ必須アイテム。
蚊取り線香じゃ自分が燻されて呼吸出来ないし、リキッドダイプの電子蚊とりも従来の物からさらに強力なになったので、これも自分が具合悪くなってしまう。。。
蚊帳も中に既に侵入していると、
このラケットがかなりGOOD !
ここ最近、バリ中で“デング熱”と言う蚊を媒介にする病気にかかる人が急増していて、蚊にはかなり神経質になってきています。
このデングー熱、先々月だったか、知り合いのバリ在住の人がかかってしまい、高熱が続きいっこうに回復せず、バリの病院ではまずいと思いシンガポールの病院に急いで入院し約2週間の後、無事帰ってきたとのこと。
なるべく蚊に刺されないよう気を付けていますが、常に自分の体力や免疫力を高めておくことも大事ですね。
同じ蚊に刺されても身体の抵抗力が勝てば、病気は発症しないようです。
何年も前にニュースになった、団体ツアー客がバリでロブスターの刺身を食べてコレラになったという騒ぎがありました。これも、全員がなったわけではなく、同じものを食べてもコレラになった人と全然大丈夫だった人がいるのは、やはり身体の抵抗力の違いだったのではないかと思います。
私は“空腹力”(石原結實:著)と言う本を読んで、朝はニンジン・リンゴジュースとショウガ・黒糖紅茶だけで朝食抜き、を初めて約2年くらいになります。(他にもいろいろ気を付けていることがありますが、ぜんぜん風邪を引かなくなりました。)
この本によると、空腹時には白血球が血液中のばい菌や老廃物ををどんどん食べてくれ、しょうが紅茶は身体を温めるので免疫力が上がるというものです。
私たちの身体は36.5〜37度でもっとも良く働き、
1度下がるだけで免疫力がグーンとダウンすると言うことです。
人それぞれ方法はいろいろありますが、
常に身体をベストコンディションに保っていたいですね。

この液体は・・・?

   
バリの道を走っていると道端で、何度も目にするボトルに入った液体。
これ、なんだと思いますか?

町中では100mも空けず、至る所にあり、
たいがい“アブソルト・ヴォッカ”の1Lのボトルに入っています。
(ちょうど1Lというのが分り易く、ビジュアル的にもいい感じ)
その中身は“ガソリン”
もちろん立派なガソリンスタンドも沢山ありますが、

バイクの人にはこの
“どこでもスタンド”
が簡単で便利なようです。
特に、ガス欠になった時には大助かり。
バイクを押す距離がほんと短くって、
“ラッキー“って言う感じです。
とにかく、そこら中にあるのだから・・・
でもこの色・・・すごい濃いけど・・・
大丈夫なのかなぁ・・・・??
どうも混ざり物があるような気がしてしょうがないので、最悪の場合以外は、私は使いませんが、最悪の場合の人が多いのか、それとも気にしない人が多いのか・・・??
気化してしまったのではないかというようなボトルを並べているところもあります。
値段はガソリンスタンドの1割増程度のところが多いようですが、ツーリストには2倍もの値段を請求したりするところもあるらしいです。
上写真の左下にある、
“リサイクルじょうご“
気付きましたか?(愛すべきリサイクル精神!)
資本はほとんどかからず
(許可とかそう言うのないみたいですね)
不良在庫の心配もない
(自分で使えるし)
既にある店の軒先に置くだけ
こんな簡単に出来るのだからそりゃあ沢山あるわけですよねー。
バイク社会のバリでは、とてもありがたい存在です。

素朴なお菓子とバリコーヒー

   
先日訪ねた工場でごちそうになったお菓子。

1人前がバナナの葉っぱに包まれています。
ちょうど3時のおやつの頃に歩きで道に売りに来るお菓子屋さんから買ってきてくれたようです。
とめてある竹串を外して、バナナの葉っぱを開くと

中には三角形の餅米だんごと、
たぶん米粉で作った、緑色の蒸しパンに
ココナッツの実を削ったものとパームシュガーシロップがかかって入っています。
日本の“おはぎ“に似た感じの物です。
パームシュガーはあまり甘さがキツくなくココナッツの実の優しい甘さを感じることが出来てとても美味しい、たぶん和菓子が好きな人にはかなりいけるお菓子だと思います。
この素朴な味がほっと心を安らがせてくれ、砂糖が沢山入った激甘の手作りバリコーヒーが午後の眠気をスッキリ覚ましてくれます。
普段はブラックコーヒー派の私も、バリコーヒーには砂糖を入れます、何故か分りませんが砂糖が合うのです。(それもたっぷりの)
バリコーヒーは粉と砂糖をカップに入れてお湯を注ぎ、かき回してからしばらく粉が沈殿するまで待って上澄みを飲みます。
基本的にミルクは使いません。
余談ですが、バリではあまりミルクを使う習慣が無いのです。
でも、多くの人は牛肉を食べます。
これはインドとまったく反対で、
インドのヒンドゥーの人たちは牛肉は食べず
(といっても、基本的にはベジタリアンが多いけど)、
ミルクは“チャイ“や“ラッシー”などに欠かせない物です。
(お菓子もほとんどがミルクを凝縮したような物が多いですね)
たぶん気候的なものなどが関係しているのでしょうが、
ヒンドゥーと言っても、こんな対照的な食習慣があるのが不思議です。

バリコーヒーはコーヒー豆だけではなく
市販されているものでも家庭で作っているものでも
米粉、トウモロコシの粉、カカオの粉などが入っています。
言っちゃえば、
コーヒーフレーバーの砂糖湯、かも・・・??
なので何杯飲んでも胃もたれしないのですが、
コーヒーの香りを楽しみたい人には向いていないようです。

村のお寺のお祭り

   
正しくは“バンジャール“
日本でいう、町内会のお寺のお祭りです。
村の中にバンジャールと言う、
冠婚葬祭の互助をし合う町内会のようなものがいくつかあります。
各バンジャールに必ずある、“クルクル”

中が空洞の“木魚”のようなクルクルの合図でみなお寺に集合します。
正装した女性が絶妙のバランスで、
大きなお供え物を頭の上に乗せ、お寺に向かうのですが
この重さ15kgくらいありました。

バリの女性はとても姿勢が良く、
猫背の人は見かけません、
歩く姿がとても美しいです。
お供え物は、中にバナナの茎を立て
そこに竹串を刺し、一番下にはご飯、
竹串に果物、ケーキ、お菓子、鳥の丸焼き
等々を刺して積み上げていきます。

お寺の中は、沢山の色鮮やかなお供え物でいっぱい。

用意ができるまで、みんな好きなところでおしゃべりの花を咲かせ、ワイワイ、ガヤガヤしていますが、

“マンクー”と呼ばれるお坊さんの
“チリンチリン・・・”という鐘を鳴らす合図で
“スンバヤン”(お祈り)が始まると、
“シーーーン”と一瞬で静寂になります。
この静寂が、とても神聖で気持ちが良く
心が洗われるようです。
私の斜め前に座っていた、クリスモン君(10歳)。

この目で、私のスンバヤンの様子を見守ってくれ、
ちゃんと手順通りに終えると、
“うん、、、良し”と、ニッコリうなずいてくれました。
その時の彼の目は、子供のものではなく
神に仕える使者の様な威厳のあるものだったのが、印象深いです。
スンバヤンが終わり、
女性たちは神に捧げたお供え物を持ち帰り
家族で御馳走を楽しみます。

バリではほとんどの場合、きちっと敬意をはらってくれる人なら誰でも、スンバヤンに参加させてくれます。もちろん正装しなければなりませんが、これも快く貸してくれることが多いです。(今回、私も突然のことだったので、宿のスタッフのマデさんが貸してくれました)
みな温かい目で見守ってくれ、色々と教えてくれます。
  注:生理中の女性は参加出来ませんし、お寺の中にも入れません。
ビックリしたのが、このマデさんが私に貸してくれた“クバヤ”と言う正装のブラウスの値段。
とても細かく綺麗なカットワークがされたブラウス。
「こういうのって高いのよねー」と私が言うと。
「いくらだと思う?」とマデさん。
なんとブラウス1枚、彼女の1ヶ月のお給料と同じだそうです。
(もちろん彼女や友だちが着ていたブラウスも同様かそれ以上らしい)
「お金がなくて大変なのよ」と言い、けっして裕福という程の生活ではないのに、彼女たちの正装への思いはすごいなぁ〜、、、と思いましたが、そういえば、日本人の着物に対するものと同じですね。
そして、そんな高価なものを惜しげも無く貸してくれる度量の深さにあらためて感服しました。

ウチの家守(その2)、チチャ師

  
  
家の中の至る所に、何十匹いるか分からないくらいの小柄なヤモリ、
通称:チチャ

(彼らは主に壁や天井など至る所に張り付いている)
チチャ師は、体長約10cm前後と小柄。
柄が無くてほぼ肌色一色。
やはり夕方になると、そこら中に出現します。
たぶん昼間は涼しい屋根裏などで休んでいて,夕方、虫たちが電気の明かりに寄って来るので、それを狙って出てくるのだと思われます。
彼らの鳴き声は、
“チチチチチチッ”
ちょっと鳥の声に似ている感じです。
このチチャ師は、家の賢者。
例えば、ちょっと真剣な話し合いをしているときなど,
誰かが、その人なりの考えや意見を言い、ちょうど話し終わった瞬間に、
“チチチチチチッ”
というチチャ師の相槌は
「ふむふむ、その通りじゃ」
ということらしいです。
考え事をしている時も、同じそうです。
「それで良いのじゃ
・ ・・って感じですね。
昼間、姿が見えなくてもチチャ師は私たちの会話を聞いているのです。
頭の中で思うことや、口から出る言葉は常にきれいなものであるように気を付けていたいものです。

この暑さに、チチャ師も喉が渇いたようで
私の飲んだポカリスウェットの残りを飲みに来ていました。

イカットが出来るまで、、、

     
“イカット“とは、
インドネシア語で、 ”結ぶ“ という意味です。
糸を染める際、柄の部分を
“紐でギュッと結ぶ”
ここからきているそうです。
先月行ったジェパラで作っているイカットの工程をご紹介します。
初めは、まず糸に柄の下書きをします。
(この時、既に一括りにする量ずつまとめてある)

下書きにそって紐で結んでいくのですが、
柄の色別に紐の色を変えます。

こんなに細かい柄を作っているところもあります。

その糸を染めます。
紐で結ばれた部分には染料が入っていきません。

染めたものを乾かして、紐を解きまた他の色を被せていきます。
(この工程は色の数だけ行います)

染められた糸を一本一本柄の通りに、ピタッと合うように並べていきます。
(これまたとても細かい作業)

そうすると、ほら、
もう縦糸がちゃんと柄になっています!

あとは横糸をどんどん織り込んでいくだけ、

こちら、足踏みで織り機を上げ下げするのですが、
太めの糸に幅広の布でかなりの力仕事、
(毎日どれだけのステップを踏むのでしょうか?)
そして早さが勝負なので、男の人が織っています。
以上が、縦糸に柄を付けるタイプのイカットで、
ベッドカバーやテーブルクロス、スカーフなどになります。
逆に横糸に柄を付けるタイプは、洋服などを作る生地になります。
こちらはちょっとカラフル。
柄の部分を白く抜いて、下地を染めた後、
一カ所ずつ色を手で付けていきます。
まんべんなく全ての糸に色がつくように丁寧に何度もすり込みます。

女の子二人で楽しそうに作業をしていました。

このイカット織りは、1本1本横糸を柄に合わせながらの
丁寧で根気のいる仕事です。

こちらは女の人達が織っていました。
  

長い工程を経て出来上がる織物。
イカットを見る目が少し違ってきませんか??

使い捨てキャンドルホルダー

    
バリのロマンティックな夜の演出に大活躍の、
バナナの茎を使ったキャンドルホルダー。

自然な優しい明かりが、ムードをグーンと盛り上げてくれます。

このホルダー、日々使い捨て。
新鮮なバナナの茎を使うので、
時間が経つと乾燥して茶色いクシュクシュになってしまうのです。
なので、夕方前に新鮮なホルダーをホテルなどに届けられるように、
午後から作り出すそうです。
こちらでは毎日500個〜1,000個作っているとのこと。。。
用意するのはこれだけ。

丸めやすいのと繊維の模様が浮き出るように、
バナナの茎の外側のつるつるしているところを削ぎ落とし、

ペロリと一皮むき

裏返して、
丸めて竹の串でとめれば出来上がり。
(内側もつるつる)

バナナの茎、まだまだ沢山あります。

このバナナの茎は特別な、
実が堅い種だらけで食べられない種類を使用。
他の種類は茎がきれいではないので、使えないらしいです。
バリの人って、
本当に手先が器用なクリエーターです。