イカットが出来るまで、、、

     
“イカット“とは、
インドネシア語で、 ”結ぶ“ という意味です。
糸を染める際、柄の部分を
“紐でギュッと結ぶ”
ここからきているそうです。
先月行ったジェパラで作っているイカットの工程をご紹介します。
初めは、まず糸に柄の下書きをします。
(この時、既に一括りにする量ずつまとめてある)

下書きにそって紐で結んでいくのですが、
柄の色別に紐の色を変えます。

こんなに細かい柄を作っているところもあります。

その糸を染めます。
紐で結ばれた部分には染料が入っていきません。

染めたものを乾かして、紐を解きまた他の色を被せていきます。
(この工程は色の数だけ行います)

染められた糸を一本一本柄の通りに、ピタッと合うように並べていきます。
(これまたとても細かい作業)

そうすると、ほら、
もう縦糸がちゃんと柄になっています!

あとは横糸をどんどん織り込んでいくだけ、

こちら、足踏みで織り機を上げ下げするのですが、
太めの糸に幅広の布でかなりの力仕事、
(毎日どれだけのステップを踏むのでしょうか?)
そして早さが勝負なので、男の人が織っています。
以上が、縦糸に柄を付けるタイプのイカットで、
ベッドカバーやテーブルクロス、スカーフなどになります。
逆に横糸に柄を付けるタイプは、洋服などを作る生地になります。
こちらはちょっとカラフル。
柄の部分を白く抜いて、下地を染めた後、
一カ所ずつ色を手で付けていきます。
まんべんなく全ての糸に色がつくように丁寧に何度もすり込みます。

女の子二人で楽しそうに作業をしていました。

このイカット織りは、1本1本横糸を柄に合わせながらの
丁寧で根気のいる仕事です。

こちらは女の人達が織っていました。
  

長い工程を経て出来上がる織物。
イカットを見る目が少し違ってきませんか??