コピ・ルアック

   
   
   
   
最近スーパーなどでよく見かける様になった
コピ・ルアック

貴重で高価なコーヒーとして有名らしいですが
バリでは手軽に売っています、それも大量に・・・
なので、どこまでが本当なのか???です
コピ・ルアックがなぜ貴重かと言うと
野生のジャコウネコがコーヒーの実を食べて
排泄された豆なんです
つまり、糞(!)から採取
豆が腸内細菌などによって発酵され
美味しいコーヒー豆になっているという話ですが
野生のジャコウネコの糞ってどれだけあるの??
と疑問・・・
あるスーパーに売っているものは
説明が小さ〜く書いてあって
「美味しい実のみを選んで食べるジャコウネコが排泄した種を植えて育ったコーヒー豆です」
とのこと、一応それもコピ・ルアックになっていました
なんだかすごいコジツケ〜、な感じもしますが
けっこう飲みやすく、値段も安かったです
最近では山へ向う途中に
コピ・ルアックの実演(?)販売所がいくつか出来てました

中に入ると“サンプル”としてのジャコウネコが
2匹だけ檻に入れられているのを見て


(夜行性とは言え、なんか切ないな〜)
その排泄物を見て

フツーの豆との比較を見て
(左がフツーの豆、右がルアック豆)

焙煎風景を見て

(ちょっとこげこげな感じ〜)
試飲タイムです

ルアックは一杯約500円だけど
他の試飲のコーヒーやお茶は無料ですよ〜
とのこと
こんなにいっぱい飲めないし・・・
ルアックまでドリップでなくバリコーヒー式の
豆粉が沈殿するのを待って飲むタイプ
お味は
・ ・・・・
美味しくありませんでした><
豆は日本よりも格段に安いですが
こちらの物価にしてはかなり高いです
それでも結構買って行く人が居るそうです
このビジネスいつまで続くのかなぁ〜??
それにしても、この日本語訳

グーグルで訳したまんま的
笑えるから許そう・・・・(^^;)

手書きバティック

   
  
  
   
バティックついでに
手書きバティックの様子もご紹介します

茶色い部分がロウ
チャンティンという道具で丁寧に柄を書いていきます

これは既に白い部分はロウで被せて藍色を入れ
ロウを落とし、乾かしたものに
第2色目の色を入れる際にまた白く抜く部分の柄を書いているところ
気の遠くなるような細かい作業を何度か繰り返します
こんな細かい柄も・・・

(ロウの部分は白いままなので、まるで白地に柄を書いたように仕上がります。出来上がりの画像が無くてすみません)
こういった伝統の技術を残していって欲しいですね
近年、現地でもこのような本格的なバティック(蝋染)は貴重になってきました。通常使われているのは、それを模したプリント物が多いです。
マライカでも¥2,000のサロンや、¥3,000前後の低額の衣料品などは模したプリント物が主です。

バティック屋さんの副業

    
  
  
 
バティック工房を訪ねると
ちょうど一回染めた布にチャップという版で
溶かしたロウをのせていく作業中

(チャップ)

リズミカルに、そして慎重に柄をつなげていく工程は
さすが職人さん!
見事なまでに隙間やダブった箇所がありません
このあとロウが付いたまま他の色で染めて
ロウを落とすとその部分だけ最初の色が残り
とてもきれいなバティック染めが出来上がります
こんなに手間のかかる仕事を安い工賃でしてもらって
申し訳ないような気がします
それもとても暑い中
本当にご苦労様です・・・
そんなバティックの作業台の横には

大きなベニヤ板で出来た箱がドーンと置いてあり
覗いてみると・・・

ゲッ・・・
なにこれ???
「コオロギだよ〜」 とボス

コオロギは、今ペットブームのバリで
鳥や魚の餌としてかなりいい値段で売れるらしい・・
ちょっと手軽(?)な副業は
けっこう大きな収入のようです
手間のかかりすぎるわりに実入りの少ない本業と
いつか入れ替わってしまったら・・・
と、心配になったりもします・・・

偶然見つけた草木染め工房

     
  
  
田舎道のめったに通ることがない道を通ってみたら
道路沿いで若い女子たちが機織り中

ちょっと覗かせてもらったら
その織物の糸は全てここで草木染めされているとのこと・・
わー、ラッキー!
オーナー自ら裏にある工房を案内してくれました
まず目に入ったのが雑草のように沢山生えている、藍

こちらが藍だめ

使用済みの藍


そして赤茶色を作るノニの木

ノニって、あの健康食品のノニ
日本でも、流行ってますよね・・・
オーナーが地表に出ている根っこを削ぎ落とすと
黄色の樹液が・・・、すごく鮮やか!
(何度もデモをした跡があり、ちょっと可哀想・・・)

その削ぎ取った皮に石灰を塗ると〜〜
じゃじゃ〜〜〜ん!

すごい綺麗な赤に、、まるでマジック!
その後空気に触れて茶っぽくなっていきます
工房の裏手に生えている綿

この辺りは昔、日本軍が駐留中に綿を沢山植えさせたそうで、今だにその名残の綿があちこちに残っているそうです。
こちらはシルクコットンと呼ばれている綿

本当にシルクの様なきめ細やかさ、色も真っ白
これらの綿から種を取り除く機械

クルクルすると反対側に種だけが残ります

その綿を紡ぐデモンストレーションを
オーナーのお母さんが見せてくれました

ツーーーーッと
見事な手さばき、お見事!
このおかあさん、たぶん70歳前後と思われますが(こっちの人って年齢ちゃんとわかっていないので、話を聞いたり、子供の歳(これもだいたいの歳)から割り出してみます。身分証明書もあるんですがけっこういい加減・・・笑)
黒く艶やかな髪、白髪がまったく無いのでビックリしました。

もちろん染めてないそうです
機織りも現役

美男美女のオーナー夫妻

すごく仲良さそうで素敵なカップルでした
伝統技術を絶やさないようにということと
この辺りの雇用を生み出すべく、、家族で
見学大歓迎の工房を営んでいます
応援したいので、何か仕事を頼めないかと思っているんですが
かなりこじんまりした工房なので量産は難しそうだし・・・
ただ今検討中ですー

アメッドの塩田

    
  
  
 
先日、しばらく会っていない叔母から突然の国際電話があり
何かと思ったら
「去年もらったバリのお塩、すっごく美味しいのよ
もうなくなりそうなの、だからまた買って来てもらえないかしら〜?」
とのこと
ちょうどウチのお塩も無くなったところだし
じゃ、テンガナン村に行くついでに、アメッドまで
塩を買いに行くことにしよう!
ということで
クタエリアからテンガナン村まで約2時間
そこからさらに北へ約1時間半かけて
久しぶりのアメッドへ行って来ました。
バリでは “クサンバの塩“ と ”アメッドの塩“
が美味しいと知られていています
日本人には “クサンバ” のお塩の方が真っ白く
細かくきれいなのでダンゼン人気があるのですが
私は、ちょっと土やゴミがが混じっちゃって茶色っぽいけど
アメッドのお塩の大ファンなんです
何も足していない
何も引いていない
(う〜ん、昔こんなウイスキーのCMがあったような・・・)
海水の結晶がとても美味しくて・・・
その海水も深層海流水がちょうど沸き上がって来る所の
ミネラル豊富な海水です
これがそのお塩・・と言うより結晶

ね、ゴミがじゃんじゃん入っちゃってます
分り易いように、スーパーで売っている食卓塩と比較

さて、その塩田

バリの富士山 “アグン山” の絶景を横に
海が広がっています
車を止めると、あまり人気の無かった道なのに
わらわらとお塩売りが一瞬で集まって来て
ちょっとドン引き・・・

そんなんぢゃ小ちゃすぎるし〜
とりあえずは塩田の写真を撮らせてね
と、写真を撮っている間中ずーっと金魚の○○状態でした
ここのお塩作り工程は、
まず海水を塩田に流し込みます

水分が少なくなったら、大きな濾し機に泥ごと入れ
濃度が濃くなった海水だけをを抽出


下の受けに濃い〜海水だけが溜まり
それをココナツの木をくり抜いたお皿に入れて乾燥させる

お天気任せなので、雨期に入ると沢山作れなくなり
塩の色がかなりの茶色になって値段も跳ね上がります
こちらが干上がった結晶

ちょっと舐めてみると
“あまっ”
お塩なんだからしょっぱいんですが
口に入れた最初の食感が甘いのです
今回は20kgくらい買ってきました
さて今度は誰にあげようかな〜♪

バティックって難しい・・

   
バティック工場の片隅に
なに? この“ぐちゃぐちゃ”・・
・・という感じで無造作に置かれた布
(わざとこのようにしてあります)

毎回、色と柄が思う通りに出ない為、
色出しを再度してもらっている
ライクラのバティック工程中
薄茶の部分がロウ(ワックス)

この部分はほとんど色が入らず、白く抜けるはずが・・・

ちょっとしたロウの温度の加減で
またまた失敗・・・
(さすがにこれは使い物になりません)
色もまったく違ってしまいました
本当はこのように出来て欲しいところ・・・

とにかく天候や温度などに左右されるバティック
晴れの日と曇りの日では、発色が変わって来るし
生地の厚いものは特に難しいです〜
でも1枚1枚、
味があって、そこが良いところでもあります
言えることは、
『すべてがオンリー・ワン!』
オンリー・ワンのあなたのために

ベストスマイル賞

   
   
   
スクリーンプリント屋さんに行くと
コツコツ作業をしている人がいたので
「スラマッ・シアーン!(こんにちはー)」
と、声をかけると
とびきりの笑顔で応えてくれた、スクリーンプリント職人さん。

写真では伝わりにくいかもしれませんが、
久しぶにり見る“純粋な”温かいスマイル。
(かなり、主観的すぎるかもしれないですが・・・)
彼に会ったら、ものすごくハッピーな気分になってしまいました。
インドネシアでは、道ですれ違う人など普通に
大きな笑顔で挨拶を交わし、
いろいろな場面で皆ニコニコ、
とてもスマイリーな人々です。
“微笑みの国” と言われるタイよりも笑顔が多いと思います。
ちなみに怒っている人ってほとんど見たことがないくらいで、
逆に外人が怒鳴って怒っているのを見て、みな笑っているくらいです。
(怒られている人も含めて・・・)
又はこちらが、ちょっと迷惑かけたかなーと反省して
「まあぁふ・やー(ごめんねー)」
と言うと、「まったくもー」・・・なんて絶対返ってこない。
常に
「てぃだ・あぱ・あぱぁ〜(だいじょうぶよー)」
と、笑顔で返ってくるくらい。
(まー、こういう場合は ”顔で笑って心でブツクサ・・・” だと思いますが)
そんな中でも、彼の笑顔はとびきり素晴らしかったんです。
心の笑顔がそのまま顔に投射されて出て来たみたいな・・・
ジャワ島のバティックで有名なソロという街で
ずーっと手書きのバティックの製作をしていたそうですが
バリに来て、今はプリント用のスクリーン製作を手伝っているそうです。
こうしてコツコツする工程は、バティックにそっくり。

この道24年だそう。
やっぱり”職人さん”にかなう笑顔はなかなかないですが、
いつかはあんな笑顔が自然に出るようになりたいなーと、
日々精進です。

アタバック

   
   
シダ科の植物の茎を編み込んでいくアタバック。

市場に出回るようになってから、、、特に日本人がこの工芸品に目をつけ輸出しだしてからは、毎年バックの形がどんどん進化し続けています。
アタは、他にコースター、ランチョッッマット、ティッシュBOXなどの雑貨でもお馴染みですね。
本来、テンガナン村の人たちが作っていたアタ工芸品ですが、製作に膨大な時間がかかる製品を、人口数百人の村で輸出の対応が出来るわけもなく、今ではテンガナン村から1時間くらい離れた断崖絶壁の村やロンボク島などで編まれています。
周りに何もない断崖絶壁の村では至る所でアタバックを編んでいる光景を見かけました。特に若い女の子が多かったです。       

乾燥させた茎を1本1本、均一の細さに整える為に使われるコーラなどのキャップ

堅い素材がしっかり編み込まれた所に、一目一目編み込んでいくのにはとにかく時間がかかります。

編み上がった物はテンガナン村に運ばれ、天日干しの後、
防虫・防カビ、そして綺麗なあめ色になるように、ココナッツチップで薫製されます。
これらのこの工程にはいっさい化学薬品などは使われていません。
ちょっと見にくいかもしれませんが、
燻し中のバックやBOXたち・・・

ちょっと燻しの匂いがキツ感じもしますが、
これもバックが長持ちする為です。
なが〜〜く、ご愛用ください。

木彫りカエル

   
沢山の種類がある木彫りのカエルやネコたち。
この可愛い彼らは、ただ彫った木に仕上げのペイントをするだけではなく、沢山の工程と人の手の温もりがこもっています。
まず彫り上がった物を天日干しの後、
オーブン小屋で乾燥させます。
そうすると木が縮み、ひび割れが出来たり、
二つに割れたりしてしまいます。
これは木を完全に乾かしカビが生えないようにするのと、ペイントした後にひび割れなどが出来ないようにするとても大事な工程です。
オーブン小屋から出したらバーナーで焼き、彫り後の木のささくれを焼き、表面を滑らかにします。
それがこちら・・・

出来上がりからは想像出来ない無惨な姿・・・
 
このひび割れているところに
柔らかい木を少しずつ埋め込んでいき

埋め込んだ木が飛び出さないようボンドを塗り


まだある小さい隙間を木工用のパテで埋め、
表面が均一になるようにします。

パテが乾いたら、
更に表面を滑らかにするように紙ヤスリをかけ

ここで初めてペイントの下塗りをします。

そして、カエルの色を塗り

目や模様を付け、
仕上げのアンティークコーティングをして
やっと完成!  カエルの貯金箱!

本当に一つ一つ大事に作ってくれています。

彼らの気持ちの温かさが伝わると嬉しいです。

イカットが出来るまで、、、

     
“イカット“とは、
インドネシア語で、 ”結ぶ“ という意味です。
糸を染める際、柄の部分を
“紐でギュッと結ぶ”
ここからきているそうです。
先月行ったジェパラで作っているイカットの工程をご紹介します。
初めは、まず糸に柄の下書きをします。
(この時、既に一括りにする量ずつまとめてある)

下書きにそって紐で結んでいくのですが、
柄の色別に紐の色を変えます。

こんなに細かい柄を作っているところもあります。

その糸を染めます。
紐で結ばれた部分には染料が入っていきません。

染めたものを乾かして、紐を解きまた他の色を被せていきます。
(この工程は色の数だけ行います)

染められた糸を一本一本柄の通りに、ピタッと合うように並べていきます。
(これまたとても細かい作業)

そうすると、ほら、
もう縦糸がちゃんと柄になっています!

あとは横糸をどんどん織り込んでいくだけ、

こちら、足踏みで織り機を上げ下げするのですが、
太めの糸に幅広の布でかなりの力仕事、
(毎日どれだけのステップを踏むのでしょうか?)
そして早さが勝負なので、男の人が織っています。
以上が、縦糸に柄を付けるタイプのイカットで、
ベッドカバーやテーブルクロス、スカーフなどになります。
逆に横糸に柄を付けるタイプは、洋服などを作る生地になります。
こちらはちょっとカラフル。
柄の部分を白く抜いて、下地を染めた後、
一カ所ずつ色を手で付けていきます。
まんべんなく全ての糸に色がつくように丁寧に何度もすり込みます。

女の子二人で楽しそうに作業をしていました。

このイカット織りは、1本1本横糸を柄に合わせながらの
丁寧で根気のいる仕事です。

こちらは女の人達が織っていました。
  

長い工程を経て出来上がる織物。
イカットを見る目が少し違ってきませんか??