建設ラッシュ

     
   
  
帰りのバンコクトランジットも空港近くは平常通りでなんの問題もなくバリに戻ることが出来ました。
日本はこんな時期に雪が降ったそうですが、バリはニュピ明けに乾期に向かって青空が続いていたと思ったら、毎日のように雨が降っていたそうです。ここ数日はどんより曇り空、夕方には雷の音と真っ黒い雲が向かって来ては、何処かへ消えてしまう・・・、そんな雨期に逆戻りしたようです。
毎回ちょっとバリを離れて戻ってくると、ほんの数週間でも街の様子が変わっています、それは次々に建てられていくお店やレストラン、ヴィラやプライベートハウス。もちろん一瞬で建つ訳ではないですが、前からのプロジェクトが完成しオープンしたり、新しいプロジェクトが始まったりという終わりのない開発の断片が刻々と姿を変えていきます。
バリは今、空前の建設ラッシュ。
ここ数年続いている中でも一番多く、どこもかしこも建設現場。


大通りから小道に入って家へ続く800mくらいの間に約10カ所の建設現場。

いったい何時まで続くのやら・・・、道は重い石や砂を運ぶトラックに破壊され、ガタガタ道がどんどん酷くなっています。

田んぼがどんどん埋め立てられ、この牛さんたちこれから何処で暮らしていくのでしょうか?

きっとどこの発展途上国も同じような運命をたどっているのかもしれませんが、バリのんびりした姿からどんどん遠ざかっていくのはとても残念な気がします。
これらの現場で働く人ほとんどが、ジャワ島やバリ以外の島の人たちで、あらゆる産業や工芸品などを作っているのも今ではそう言った低賃金でよく働く他の島の人が多く、観光用の情報にはバリヒンドゥーが90%となっていますが、実は何年か前の新聞にはバリヒンドゥー以外の人口がバリヒンドゥーの人口を上回ってしまったと載っていました。
ジャワ島では、“バリ島の道は金で出来ている”と言われているそうで、バリでの職を求めてどんどんやって来ます。
そう言った人たちがバリの産業を支えている今、彼ら無くしてはもう立ち行かなくなっているのも現状です。
そして観光客が多い地区は、バリの風景が劇的に変わってきています。
これからのバリはどうなっていくのでしょうか?
いろいろと便利になり、日本食レストランもいくらでも選べる程の数になって、生活は遥かにし易くなったのですが、毎月のように増えていくレストランや宿泊施設などを見ているとなんだかとても複雑な思いです・・・