お祈りのパワー

     
   
   
   
先日、近所にある寺院で大きなオダラン(寺院の祭事)がありました。

3日間にわたり多くのバリニーズがスンバヤン(お祈り)に訪れ、通りに出る度に綺麗な正装にお供物を持った人たちを見かけていたので、わたしも仲間に入りたいと思い、最終日に行ってきました。


オダランに行く時はみな基本的に白い正装なのでとてもきれいです

でもバリの人たちはおおらかなので
必ずそうでないとイケナイいうことはなく
何に対しても 
“気持ちが一番大切” 
そんな感じなので、白でない人もたまにいますが
それを “えっ?” という目で見たり
“ちょっとー、ダメじゃない、色付きじゃー!”
なんて言う人もいません、 みんな
“お祈りをする”
という、一つのことにただただフォーカスしているので
気持ちは一体です

ふと、日本の冠婚葬祭を思い出すと
あまりにも形式ばかりが重視され
出席する方もそれに合わせてきちっと用意しなくてはならない・・・
なんて思うと、気持ちよりも外側の形式ばかりで頭がいっぱいになり
億劫になったり、面倒くさいなー
なんていう感情が出てきてしまうこともあるのではないでしょうか?
もう少し物事の本質の方を大事に出来るようになると良いのにな・・・と思うことがあります・・・

わたしの行った最終日の、それも偶然にも最後のスンバヤンは、各地域のマンクー(お坊さん)が集まって締めのスンバヤンだったんです

(マンクーは全身白ずくめ、女性もいます)
あら、こんな中に入れないぢゃない・・・
なんて思っていたら
「入んなさい、大丈夫よ」
と声をかけてもらって
遠慮しいしい、入れてもらいました
他にもそんな人がいたのでちょっと気が楽になったんですが・・・
こんな所でも、ここの人のおおらかさを感じます

だって、日本でお坊さんたちの特別のお祈りに
まったくしきたりもわからないよそ者が入って
見よう見まねで参列しているなんて図
考えられますかー?
だいたい、こんなに写真をバシバシ撮りまくっていても
嫌な顔する人がいない・・・

バロンは獅子舞に似ています

この祭事期間中は、マンクーが雨を降らさないようにと
みんなで天にお祈りしていたらしく
ここずーーーっと雨模様だったのに
その3日間だけはまったく降りませんでした
祭事が終わった夜からは、待っていたように
また雨が戻ってきました
本当に驚きのパワーです
バリ島は島全体がパワースポットなのだと思います
あと1ヶ月で今度はバリのお正月
“ニュピ” です
ムラスティオゴオゴ

そして静寂の日・・・
今からとても楽しみです
PS:ボスK氏には是非来ていただきたいものです