ダブル・セレモニーの日

       
   
昨日は、二つのセレモニーが重なり
大変あわただしい一日でした。
その一つは、鉄や金属で出来ている道具たち、、、
伝統儀式に使われるクリスという剣、
カマやノコギリなど日常に使う道具など、
そして最近儀式のメインとなっているバイクや車、、
などに感謝をこめてお供え物を捧げ、
お祈りをするセレモニー。
朝一番でお飾りを付け、おめかしされた車

バイクも車も人と同じく、
儀式の時には正装のサロンを着ます。

ここで、車たちに「ありがとう」の
スンバヤン(お祈り)・・・
もう一つは、バリの新年を迎える前に
村のご神体を海や川でお清めする
“ムラスティ”
このムラスティは、私が一番好きなセレモニーで
毎年、数日前からワクワクします。
この日の通りは、白い正装の人々が御神輿とガムランの音色とともに行進するマラスティの行列一色に・・・

この光景とガムランの響きに、胸がいっぱいになり
何か熱い物がこみ上げてきます。
行進が優先なので、車は行列が過ぎるまで避けて待たなくてはなりません。

今では台車付きの、ご神体を運ぶ御神輿

プティテンゲット寺院前のビーチは,このムラスティの行列がどんどん集まり、辺り一面、御神輿と人・ひと・ヒト・・・

まずビーチに着いたら水辺まで行き、ご神体のお清め。

更に強くなるガムランの強烈な響き・・・

クリス(剣)を持ち、
一瞬でトランス状態に入っていく人たち



(特別な人たちだけのようです)
聖水をかけてもらうと、一瞬でまた戻ってきます。

そして、水辺を他の行列に譲り、
砂浜でスンバヤンの準備。

私は、いつもこのスンバヤンだけ参加させてもらうのですが、みな快く中に入れてくれ、マンクー(お坊さん)も聖水をかけに来てくれます。

しかし炎天下のビーチは、酷暑!
スンバヤンが終わり次第、そうそうに引き上げてきました。
帰りビーチを歩いていると、数人の人たちが静かなところでスンバヤンをしようとしていました。

わー、絵になるなー・・・
なんて思っていると、
お供え物をビーチに置いた瞬間、出稼ぎ工夫と思われる男の人が横からお供え物にのせてあるお金を取ろうと!
すかさずスンバヤンのおばちゃん、
「まだ終わってないんだからダメ!」
「終わってからにしなさい」
と、窘めていました。

我先にと、けっこう必死・・・
お供え物にはお金やお菓子が載っていて,
それを目当ての男の人たちを今回多く見ました。
抜け目が無いなー。
特に、水のボトルを集めている人がいて(ボトルはお金になる)、これは有り難いことだなーと思いました。
それでなくても、そこら中にこーんなゴミと化したお供え物が
そのまま置き去りにされていくのですから・・・

いくら自然の物とはいえ、こんなにあると
どーなのかな〜??
と、考えてしまいます。
これから数日、サーファーたちはバナナやココナッツの葉っぱをかきわけ沖に出て行くことになるのでしょう・・・
いや〜、凝縮した1日だった〜
夕方、今度はのんびりしにビーチへ行くと
パウアシェルのような彩雲を見つけ感動!

とても綺麗な彩雲が、私たちを祝福しているようでした。
素晴らしい日に感謝!