静寂の日、“ニュピ”

     
  
昨日16日はバリ、サカ歴の新年の日
“ニュピ”
この日は次の朝まで丸1日
* 火や電灯を使ってはいけない
* 外出してはいけない
* 大きな音を立ててはいけない
など、バリ島に居る人全員が守らなくてはなりません。
(インドネシア全域ではなく、バリ島だけです)
飛行機の離発着もこの日は全てナシ!
空港はもちろんクローズです。
外出が出来ないのだから、全ての機関が完全にストップするという日本では考えられないような日が、今だに守られているのです。
とは言え、観光客が泊まるホテルは最小限の明かりの使用が許可されているので、ホテル内はほぼ通常通り快適に過ごせます。
ただ外出は許されません。
観光客がニュピの為に減ってしまうこの数日、バリ在住者を対象に普段では高いホテルの格安ニュピ宿泊スペシャルパケージがあり、私もずいぶん前に一度利用したことがありますが、ここ最近は、ニュピの静寂を家で過ごすことの素晴らしさに気付き、特別なこの日を家で楽しんでいます。
朝から、“シ〜〜〜ン”とした静けさの中、
聞こえるのは
鳥たちのさえずり
優しい風にそよぐ木の葉のサラサラした音
微かに聞こえる波の音
たったそれだけ。
たまに、見えない程遥か上空をジェット機が通る音が
唯一の人工音。
普段どれだけの雑音の中で生活しているか気付かされます
夜になると、満天の星。
車やバイクの排気ガスが無く
村の各家庭のゴミ焼却もなく
街の光も無く
新月なので月も無い
真っ暗な澄んだ空に見える星はプラネタリウム並みです。
星の明かりで辺りが見る程でした。
そして夜が明け、、、
今朝は早くからニュピが終わったことを知らされるように、
バイクが通る音や飛行機の離発着の轟音で目覚め、
しだいに人々が道を行き交う声や、
近くの建設現場からは機械音が、、、
急に現実世界に戻された感じです。
外出解禁を待ちきれなかったように大勢の人たちが
早朝からビーチで沐浴。

 
また日常の日が始まりました・・・
ニュピが過ぎると季節は乾期に替わります。
PS:この時期、ニュピ一連の行事が重なり、観光はあまり期待出来ないですが、バリのお祭りをまとめて見ることが出来るので、そう言ったことに興味のある方やお祭り好きの方にはかなりお勧めです。お泊まりは村の集落の近くのかなりこじんまりした宿が良いでしょう。ニュピの日は毎年違うのでチェックが必要です。