ブーとパー

     
  
  
インドネシアではお母さんのことを 
“IBU(いぶ)”
お父さんのことを 
“BAPAK(ばぱっ)”
と呼びます。
そして、自分よりも年上の人に対しても
敬称として “Mr.” や “Mrs.” のように使われるのですが、
ほとんどの場合略して
“ぶー” と “ぱー” のみ
“テレマカシ、ぶー”
(おばちゃん、ありがとう)
“トロン カシ ムラ ヤー、ぶー”
(おばちゃん、安くしてよねー)
“アパカバール、ぱー”
(おじさん、ご機嫌いかが?)
“ビサ ぱー?”
(出来る? おじさん)
と言った感じで、ぶーとぱーが会話の中に飛び交っています。
日本だったら怒られそうな、
テレビマンガの一コマのような
冗談みたいな会話です。
この中に入っているとまったく違和感ないですが
たまに日本から来た人が、人に向かって “ぶー” ってなに???
と、ちょっとビックリするみたいです。
インドネシア語は可愛い単語がいっぱい
“蝶” は “くぷくぷ”
“蜘蛛” は “らばらば”
“約(アバウトの意味)” は “きらきら”
(これはとにかくよく使われます)
“道路” は “じゃらん” で
“じゃらんじゃらん” が “お散歩”
なんだかちょっと楽しくなってきませんか?
あ、そう言えば “マライカ(スワヒリ語で天使)” は
“マライカット”
おぉ〜、似てますねー!
ここの言葉は、ここの空気と人々にぴったりマッチしているような気がします。どこの国でもそこの風土や人柄が言語に色濃く出ているものなのでしょうね。そう考えると、言語って面白いですねー。